ビットコインもだいぶ認知度が上がってきましたね。
ビットコインを買ったことはないけど、言葉は聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか?
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最近話題の仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)とは?
SNSなどでも話題になっているビットコイン(Bitcoin)。名前は聞いたことあるけど実際どんなものかはわからないという方も多いのではないでしょうか。ビットコインとは?についてご説明します。
インターネット上でも、HYIP(ハイプ)と呼ばれるビットコイン投資の記事が多く見られるようになりました。
しかし、私はビットコインの投資には賛成ですが、実際に多くのHYIP会社に投資した経験上、HYIPを使ったビットコインの投資はオススメしていません。
では、なぜビットコインの投資にHYIPをオススメしないのかをお伝えしたいと思います。
HYIPってなに?
HYIPとは「High Yield Investment Program」の頭文字をとった略語なわけですが、日本語にすると「高収入投資プログラム」といわれています。
HYIPの特徴としては、少ない資金で高配当が得られるというメリットはありますが、ほとんどの会社が短期で閉鎖してしまうため、ハイリスクハイリターンとなります(経験上、早くて1ヶ月程度で閉鎖した会社もあります)。
日利1%以上のものが多く、中には3%以上のものも存在するので1ヶ月も回せばかなりの配当を得ることができますが、先にも書いたように短期で閉鎖してしまうことが多いので、利益を引き出すことはおろか、元本を回収する前に終わってしまうことも多々あります。
実際HYIPは稼げるのか?
稼げるか稼げないかでいえば、稼げるとは思います。
しかし、それには条件があります。
HYIPはポンジスキーム(詐欺目的の計画)といったものが多く、ある程度の資金(ビットコイン)を集めたら閉鎖させる会社が存在します。
なので、日利配当を多く設定し、多くの投資家から資金を集めるために最初の頃はちゃんと出金などはできるのでですが、ある程度基金が集まったら、ある日突然サイトにアクセスできないなんてことはザラにあるわけです。
いくらHYIP会社のサイトにビットコインが大量にあったとしても、ブロックチェーンなどあなた自身が管理できるウォレット(財布)に戻すまではHYIP会社の管理下にあるので自分でコントロールできないですし、出金申請をしてもHYIP会社が出金を停止してしまえば、私たちはどうすることもできないわけです。
また、インターネット上で多く紹介されているHYIPのほとんどはネットワークビジネスの仕組みを持っています(だから自分の組織を大きくするためにインターネットで紹介しているわけです)。
ちなみに、ネットワークビジネスといえば、友人・知人などを紹介するイメージがあると思いますが、HYIPに関しては、自分のアカウントを追加登録して増やすことができるので、他人を誰一人紹介しなくても自分自身を増やして「ひとり組織」を構築することが可能です(ひとり1アカウント制限のある会社は無理ですが)。
私の経験上、HYIPで稼ぐために必要な条件は下記のとおりです。
- 誰よりも早く投資する(可能であればプレオープンから)
- 初期資金を大量に投資してひとり組織を作るか、誰かを誘って組織を作り、紹介報酬で早々に元本を回収する
- 利益はある程度複利で回すか、こまめに回収してHYIP会社が怪しい動きになったら撤退する
あなたが知った時点ですでに遅い
ハッキリ言って、インターネットや知人からHYIPの情報を得た段階ですでに投資のタイミングとしては遅いです。
よく「ウチの組織は会社と繋がりがあるトップリーダーがいて恩恵を受けられるから、とりあえずポジション取り(組織の上の方でポジションを取るために早く登録する)だけでもしておいた方がよい」などと説明されることが多いですが、すべてとは言いませんがほとんどの場合は恩恵を受けることはないと思ってください。
ただし、情報が命ともいえるHYIPにおいて、会社からの情報がいち早く入ってくるトップリーダーのいる組織という点では恩恵はあると思います(これに関してはチームによって本当に情報が入ってくるスピードが違います)。
では、なぜあなたが知った時点でタイミングが遅いといえるのかですが、まずHYIP案件はスピードが命です。
例えば、あなたが投資したHYIP会社が6ヶ月で閉鎖してしまうとしましょう。
しかし、あなたはオープンから1ヶ月後に投資を開始したとすると、閉鎖までの残りは5ヶ月しかありません。
HYIPでこの1ヶ月の差は大きく、とてもリスクなのです。
極論をいえば、あなたが投資した翌日に閉鎖することもあるわけです(実際、投資した翌日に閉鎖になった人を見ています)。
また、トップリーダー(カントリーリーダー)と呼ばれる人たちは正式オープン前のプレオープンという段階ですでに投資に参加しています。
その時点ですでに組織はできあがっており、正式オープンの段階では多くのネットワーク報酬が発生します。
且つ、ネットワークビジネスを取り入れたHYIPの多くはバイナリーというプランを採用しています。
バイナリーを簡単に説明すると、自分から2本の系列(グループ)を作り、人数の少ない方のグループから何%かの報酬が得られるというシステムです。
よく「ウチのチームにはすごいトップリーダーがいるから早めに登録してポジションを確保した方が有利だよ!」といったことを言われることが多いと思いますが、それには理由があります。
バイナリーの特徴として、自分からは2系列しか作れません。
なので、一人目の紹介者は左側へ、二人目の紹介者は右側へ付けたら三人目からは必然的に左右のどちらかに付けるしかないのです。
では、もう少しわかりやすく説明していきましょう。
例えば、すごく人を誘うことが得意なAさんが100人の登録者を出したとします。
その場合、ここでは詳細は割愛しますが、ユニレベルというプランだとAさんの直紹介者は100系列できます。
しかし、バイナリーの場合は2系列までしか出せないので、左に51人:右に49人として右側の人数が少ない方の報酬を得ることになります(50人:50人でもよいのですが難しい話は省きます)。
Aさんは3人目以降の紹介者を左右のどちらかに配置するしかないので、必然的にAさんグループである、あなたのライン上に付けるしかなくなるため、あなたが紹介者を出すことができなくても、トップリーダーが片側のラインは勝手につけてくれるのであなたはもう片方だけに専念すればよいですよということなのです(バイナリープランとセットで直紹介報酬などもありますがここでは割愛します)。
上記図のようにトップリーダーからかなり近い位置で登録できれば、恩恵は受けられるかもしれませんが、1ヶ月も遅い段階で投資に参加してもトップリーダーからあなたの間に何人もの参加者がいるので遠くなればなるほど、あなたはトップリーダーの恩恵を受けにくくなるわけです。
ポートフォリオ(分散投資)を組めばリスクヘッジできるのか?
一般的に投資はリスクヘッジのため、投資する商品をひとつに絞るのではなく複数に分散するのがよいとされています。
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将来のためにビジネスポートフォリオ(Portfolio)を組もう!
ポートフォリオとは複数のものをひとつにまとめるという意味があり、投資においては分散投資という意味でも使われる言葉ですが、これをビジネスに置き換えたビジネスポートフォリオの可能性についてお伝えします。
例えば、100万円の資金がある場合、ひとつの商品に全額投資するよりも、20万円を5つの商品にわけて投資する方が、万一どれかが潰れても残り4つで運用できますし、最悪のケースとして4つが潰れたとしても1つが残れば期間は要しますが、元本回収および利益が出せるという考え方です。
HYIPにおいても同じ考え方ではありますが、正直HYIPの場合は分散した5つが全て短期間で閉鎖してしまう確率のが高いので、結局分散投資にならない可能性が高いです。
これについては非常に難しい選択です。
どこが潰れて、どこが残るかなんて素人では予想がつきにくいからです。
分散するかしないかでいえば、分散した方が多少のリスクは軽減されるとは思いますが、私の場合は一気にではないですが、閉鎖したら次の会社といった感じで追加していき、合計で10社ほど投資しましたが、ちゃんと出金もできてまともに動いているのはたった1社だけです。
ビットコインを使ったネットワークビジネス
ビットコインを投資と呼ぶ人も多いですが、個人的にはHYIPでネットワークビジネスの報酬プランがついているものは、所詮ビットコインという商材を使ったネットワークビジネスなので投資とは思えません。
ビットコインを投資と考えるなら、ネットワークビジネスの紹介報酬とかは関係なく、ある程度の期間はちゃんと運用ができて、利益が得られるものでないと投資とはとてもいえません。
もちろん、投資は損益を出してしまう点は覚悟しているので、そこに文句をいうつもりはありませんが、投資と考えるならネットワークビジネスの仕組みがなくても利益が出せるものに投資したいという考えに至りました。
また、手数料を取って、代行登録してくれる代行事務局なんてものも存在しますが、私の経験上では代行事務局はあくまで登録を代行してくれるだけで、なにかトラブルが起きても何も対応してくれないので期待しない方がよいでしょう。
最近でも、ビットコインHYIPの分散投資を薦めてきたビットポートフォリオ代行事務局が2017年3月末で終了しました。
ビットポートフォリオ代行事務局は、数社のHYIP会社に分散投資して、もしどこかが閉鎖したら、次の会社を追加していき、一度作ったネットワーク組織をそのまま次のHYIP会社にも引き継ぐので、新しい会社を追加してもイチから組織を作り直さなくてもよいというのがメリットとして紹介されていました。
しかし、ビットポートフォリオ代行事務局が追加する会社は次々と閉鎖もしくはいきなり出金できなくなる会社が多く、わずか半年程度の期間で登録者がいなくなってしまったので閉鎖になりました。
読んで字のごとくですが、登録などを代行してくれるだけで、その後のフォローは雑なものでしたし、一番儲かったのは登録代行手数料を取ってHYIP会社が閉鎖しようがしまいがまったく影響のない、ビットポートフォリオ代行事務局です。
このように、ビットコインのHYIP投資で一番儲かるのは、かなり初期の頃にそれなりの組織を作ったリーダーや登録代行事務局だけです。
HYIP(ハイプ)は投資する価値があるのか?
あくまで私の個人的な意見ではありますが、HYIPに投資する価値は無いと思います。
毎日いつ閉鎖になってしまうかの不安にかられて得るお金(ビットコイン)は大したことありません(閉鎖しなくてもある日突然出金できなくなる会社も多いので、明日にはどうなっているかわからないです)。
実際、私も50万円くらいまで福利で回していたのに、ある日突然出金できなくなり、数ヶ月経った今も出金できない状態です。
HYIPに投資するならお金に余裕があって、儲かればラッキーくらいに考えられる人か、これで儲けてやろうなんて考えずにゲーム感覚で少額を投資するにはよいと思います。
間違っても、ビットコイン長者になれるなんて思わない方がよいです。
もちろん、HYIPに投資するか否かはあなたの自由ですので強制はしませんが、少しでも私の経験があなたの判断材料のひとつとして役に立ってくれれば幸いです。