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本当に男性の育児休暇は必要か?男性の育児休暇に関する意識調査レポート

本当に男性の育児休暇は必要か?男性の育児休暇に関する意識調査レポート

2019年4月から施行される「働き方改革」。

近年、多くの企業で女性役職者の活躍や雇用形態の見直しなど働き方が多様化してきました。

もしかすると、あなたの会社でも働き方改革に取り組まれているかもしれません。

そんな中、大きなライフイベントのひとつとして「出産」がありますが、以前なら女性が育児休暇を取るのが一般的な認識でした。

しかし、最近では男性の育児休暇というものも耳にするようになってきました。

今回、男性の育児休暇の取得について、意識調査を行ったところ、驚くべき結果が出たのでお伝えしようと思います。

尚、この調査結果は、ゼネラルリサーチ株式会社様からご提供いただきました。

ちなみに、この意識調査は2019年3月14日(木)〜15日(金)の期間で全国20代〜40代の男女(有職者)1,057名を対象にインターネットにて調査されております。

調査結果のポイント

  1. 育児休暇制度は想像以上に浸透していない。
  2. 男性の育児休暇取得は4人に1人である。
  3. 育児休暇取得の重要性として男性はパートナーへの配慮で女性は自分自身の充実である。
  4. 育児休暇取得には周囲の理解が最も重要である。

調査1:育児休暇制度を取り入れている企業は多い?多くない?

男女ともに人生で比較的大きなライフイベントのひとつとも言える出産。

出産時の勤務先での育児休暇制度について調査したが、意外にも「なかった」という回答が40%以上という結果になり、約半分くらいの人が出産の際、育児休暇が取れない環境であったという実態が明らかになりました。

ちなみに、業界・業種、仕事内容や会社の規模にもよりますが、併せて調査した「子どもの年齢は?」という質問に対して、一番多かった約70%の人が7歳以上と答えました。

この10年くらいで、現在の育児休暇に対する認識が、一般人の認識や企業内意識など大きく変わってきたことがわかる結果です。

調査2:実際どれくらいの男性が育児休暇を取得しているのか?

昔に比べて、育児休暇について世間一般の認識が上がってきたとはいえ、実際のところまだまだ育児休暇を取りにくい会社もあるのではないでしょうか?

そんな中、育児休暇を取ることができる環境で、実際どれくらいの男性が育児休暇を取得しているのかを調査してみた結果、意外にも男性の4人に1人(25%)は育児休暇を取得しているという結果となりました。

「取得したかったがしなかった」と回答した人も含めると約半分の人が育児休暇の取得に前向きであることが、この調査からわかったのです。

調査3:実際に育児休暇を取得したことでわかったことは?

男性に「育児休暇を取得してみてよかったこと」、
女性に「夫が育児休暇を取得してよかったこと」を

それぞれ調査したところ、男性からは「家庭の大変さがわかった」「パートナーの仕事が充実した」など、約70%の男性がパートナーに対しての配慮が深まったという結果となりました。

一方で、女性からは「自分の自由な時間が増えた」「社会復帰が早い事で仕事の遅れが少なくなった」など約60%の女性が家事・育児・仕事といった24時間絶え間ない生活から抜け出して充実した生活を実感しているという結果がでました。

調査4:育児休暇の取得に抵抗がある人の懸念とは?

育児休暇を取得することでよかったという意見がある一方で、育児休暇には前向きではない、または必要としていないという意見があることも事実です。

ですから、育児休暇を取得しなかったと回答した人たちから理由を聞いてみました。

約30%の人は、「パートナーが取得するから」という想定内の結果でしたが、次に「収入面の懸念」や「仕事が手放せない」といった、金銭面の問題や今後のキャリアを考えるとなかなか難しいという問題が40%以上を占めていました。

調査5:男性の育休は必要か?それとも必要ではないのか?

これまでの調査で育児休暇を取得することは、夫婦お互いのライフスタイルのバランスを良くしてくれ、充実した家庭生活を送ることができるのは想像できますが、現実問題として襲いかかってくるのがはやり収入面の問題でしょう。

そこで、「男性には育児休暇があった方がいいのか?」というアンケートをとってみました。

「許されるなら取得したい」と回答した人が約60%ほどいて、「今後積極的に推進したい」という回答と合わせると、約85%の人が賛成であることがわかりました。

この結果から、収入面やキャリアについての不安はあるものの、育児休暇を取得したいという人が多いということが見えてきました。

昔のように、男は仕事、女は家庭・子育てといった考え方ではなく、現在では夫婦で力を合わせて子どもを育てるという考え方に変わってきたのかもしれません。

また、育児休暇がある方がいいと思う理由についてもアンケートをとったところ、自分自身やパートナー、子どもに対して目を向けて家庭内を充実させることが重要だと考えている人が多いということが結果から見えてきました。

働き方改革と合わせて、男性の育児休暇取得のためには何が必要だと思うのか?

これから本格的にスタートしていく働き方改革と合わせて「男性の育児休暇取得のためには何が必要か?」というアンケートに対して、「育児に対する周囲の理解」が最も重要であるとの回答が多かったのが印象的でした。

まとめ

やはり、いくら厚生労働省も育児休暇取得推進に動いているとはいえ、身近な会社や仕事仲間などの理解と協力がないと、実際のところは厳しいというのが正直なところなのでしょう。

まずは国民全体が、男性・女性問わず、育児休暇を取りやすい環境にするための理解を深めていくことが大事なのではないかと考えさせられた調査となりました。

ライスワークではなく、ライフワークを充実させるために、この働き方改革や男性の育児休暇がもっと世間に認識され、国民全体がよりポジティブな未来を過ごせるような仕組みになればいいなと思います。

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